創業から4カ月経過し、HPの開設と同時に食品検査サービスの開始までたどり着くことができました。
ご支援頂いた皆様に心より感謝申し上げます。今回は研究開発の進展についてご報告したいと思います。
ハチミツの蜜源DNA分析では、粘度が高くDNA含有量が少ないハチミツから効率よくDNAを抽出することが必要になります。また、巣の中にあるハチミツの蜜源の構成とハチミツ中に含まれる蜜源と思われる植物のDNA量の構成は必ずしも一致しません。製造過程の中でどのような人工的処理を行ったかによっても分析内容が変わります。
ですので、蜜源のDNA分析を行うには様々な変動要因がコントロールできているハチミツのデータを取り、多角的に比較検討する必要があります。ミツバチが色々な植物から蜜を集めてくるハチミツは科学的に全く同じものが2つとないものですので、どのような条件で採取したものかといった情報も重要です。
(写真は雨の日に撮影した巣箱から取り出したばかりのミツバチです。雨の日は外に出れないため巣のハチミツをミツバチが顔を蜜に突っ込んでぐびぐびと飲んでいます)
4-6月はコロナの影響で外出が思うようにできませんでしたが、反面、この点に注意し信頼に足る分析結果を得るための実験計画を綿密に検討することができたと思っています。
また、7月に入り養蜂家の方、卸・製造メーカーの方等と複数回ディスカッションさせて頂く機会があり、生の情報と共に様々な条件の下での貴重な試料の提供についてもご協力頂きました。皆様からハチミツとミツバチに対する思いの強さを感じ、信頼に足る検査を開発しなければならないと社員全員が思いを新たにしました。この場を借りてお礼申し上げます。
3歩進んで2歩下がるだけなら良いのですが、研究開発は再現性が失われる等で急にハシゴを外されるようなこともあります。直ぐに成果をお見せできないのが心苦しいのですが、一歩ずつ着実に研究を行い、信頼でき世界に通用するサービスの開発を行っていきたいと思っています。