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参考資料

ハチミツを試料にした植物種メタゲノム解析について

ハチミツの中には、様々な花粉や植物のDNA断片が含まれています。本試験をハチミツを試料に行うことで、様々な植物種を一度の試験で同時に同定することができます。

弊社の模擬試験では、国産ハチミツでは30~80種程度の植物種が検出されました。(検出数は、養蜂家の方のろ過の方法、採取からの時間によって変わるため留意が必要です。)

できるだけ検出数を多くする、つまりハチミツが採取された際のできるだけ近い状態を知るためには、以下の点に注意して下さい。

 

① 新鮮なハチミツを準備して頂くこと。時間の経過により、ハチミツ中の微生物等の影響で植物DNAの分解が進むと考えられます。採取から3~4カ月程度までを目安とお考え下さい。

② 高温を避け冷蔵で保存、送付していただくこと。夏季の普通便でのご送付は試料の劣化を早める可能性があります。また、冷凍を行うと花粉が破裂し、DNAの損傷に繋がる可能性があると考えるためお控え下さい。

③ 採取から暫く経過したハチミツは、母集団となるハチミツをよく攪拌し、サンプリングしてお送り下さい。花粉が沈殿している可能性があります。

④  経験上、水分を多く含み粘度が低いハチミツは、植物DNAの増幅が成功しない可能性が高くなります。微生物が増えやすい試料であることが理由として考えられます。

 

その他、ご質問があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。